女王様はメイド様?!①【完】
なのにいつだって
自分で不利な体制をつくってしまうんだ。

だって怖いとか言ったら
あたしの負けみたいだったから
つい意地張って…



こ、怖いよ~







ガサ




「ねぇっ今なんか動いた?」



「さぁ」



さぁって…こっちは怖くて腰抜けそうだってのに!


「「…………」」



「ねぇ、なんか喋ってよ」



「なんで?」


なんでって…


怖いからに決まってんじゃん!


なんて言えません…



「そうえいえば翔が転入してきて
1週間たったね…
もう慣れた?って慣れたよね…友達いっぱいできてるみたいだし…たしか優真くんとかと仲いいよね?
あの人見た目怖いけど案外おもしろいよね…」



怖くて落ち着かなくなったあたしは必死で
一人話し始めた。


質問しても変な間があくから
勝手に納得して終わらせて

話題を切らさないようにひたすら喋りまくった。





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