女王様はメイド様?!①【完】
「よろしく」


そいつはツンとひとこと言ってすぐ前に


向き直った。


はぁ?


そんだけ?


嬉しくないのか?


な、なんなんだこいつ?


ふつうそこは照れるんじゃんねぇーのか?


いままで体験したことのない女の


態度におれはびっくりした。


おれの王子スマイルを軽くながして


おれに見向きもしない。



コイツ……


女のくせにおかしい。


いくらみためからしてクールでも…


オレは柄にもなく少し落ち込んだ。


だけど、そんなことで落ち込んで終わるオレ


じゃねーんだよっ。


オレに無関心な女がいるなんて


オレは認めねーぞ。


オレは負けるのは嫌いなんだよ。


負け?かっていわれると勝負でもなんでもねーけど


とにかく納得できねぇ。


なんか久しぶりに楽しめそうだな。


オレは不敵に笑った。




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