女王様はメイド様?!①【完】
「あっはっはっはははははっ
あーやばいっ由凛最高っ
おなかいたいわぁ涙出てきた~」
なぜかおなかを抱えながら笑いながら泣き出した唯。
あたしは何で唯が笑ってるのかさっぱり。
おまけに唯はあさみちゃんに向かって
「ね?」ってアイコンタクトするし
ホントに意味がわからない。
それに気づいてあさみちゃんもクスクスしてきた。
「何なのよ」
完全に不貞腐れて二人を睨んだ。
「だから」と唯
そのあとに付け足すように
あさみちゃんが
「由凛ちゃんは早見くんの事が
好きなんですね」って。
「は?」
突然なんでその話になったのかわかんない。
そもそもなんで二人がそう思ったのか
さえわからない。
?マークが大量にあたしの頭の上を浮上していた。
「ふふっやっぱりこれからが楽しみだね♪」
「ですね~」
すっかりあたしは
二人に仲間はずれにされてしまった。
なんかムカつくな…
二人だけ通じ合ってずるいっ
ふんっ
いいもんね。
別に仲間に入りたいとか思ってないもんね。
あたしを置いて恋バナに花咲かせ
盛り上がる二人…
どうやらあたしのことはおかまいなしみたい。
もういいや…
ほっとこう。
いや、ほっとかれてるんだろう。
話に入れなくなったから夜空に輝く星を眺めていた。