女王様はメイド様?!①【完】
「んっんンっ!」
気づけば目の前には翔のドアップ。
不意打ちキスされてた。
「はーなーしーてっ!!」
「静かにしろよ」
「離してよ」
「うるさい」
「離しなさいっこの手をはなして!!」
唇がやっとはなれたかと思ったら
ぎゅと抱きしめられて
離してくれない。
いま、ここどこだと思ってんの?!
ここ、
道路の真ん中ですよ??
あんたの頭大丈夫?
キスされてすっかり正気にもどったあたしは
昔の姫様モードから抜け出すことができた。
「あんたには羞恥心ってものがないわけ?」
「さぁな」
くっそこのやろーーーっ
なにかとこいつさぁなで流しやがるっ
あたし怒ったよ?
まじで怒ったよ?
ブーブーブー……
「ん?」
あたしの携帯がなっていた。
「もしもし?えっ?えー…なんで?
閉めればいいじゃん…あっちょっ「もしもし」
おいっ!
人の電話に割り込むな!!
「返してよ」
「だまれ」
なにが黙れだぁ!!!
何様だよ
あぁそーでしたね。俺様でしたね…