女王様はメイド様?!①【完】

「んっんンっ!」


気づけば目の前には翔のドアップ。


不意打ちキスされてた。


「はーなーしーてっ!!」



「静かにしろよ」



「離してよ」


「うるさい」


「離しなさいっこの手をはなして!!」


唇がやっとはなれたかと思ったら
ぎゅと抱きしめられて
離してくれない。


いま、ここどこだと思ってんの?!

ここ、


道路の真ん中ですよ??


あんたの頭大丈夫?


キスされてすっかり正気にもどったあたしは
昔の姫様モードから抜け出すことができた。



「あんたには羞恥心ってものがないわけ?」

「さぁな」


くっそこのやろーーーっ


なにかとこいつさぁなで流しやがるっ

あたし怒ったよ?

まじで怒ったよ?


ブーブーブー……


「ん?」


あたしの携帯がなっていた。


「もしもし?えっ?えー…なんで?
閉めればいいじゃん…あっちょっ「もしもし」

おいっ!


人の電話に割り込むな!!


「返してよ」


「だまれ」


なにが黙れだぁ!!!

何様だよ


あぁそーでしたね。俺様でしたね…



< 216 / 388 >

この作品をシェア

pagetop