女王様はメイド様?!①【完】

「オレなら泣かせないのに…」



そういって輝くんは悲しそうな目であたしを見つめた

そんなこといわれても…



困るよ。



それにそんな事いったらあさみちゃんが…


「みんなありがとうあたし大丈夫だから」



そういってあたしは自分の席に着いた。


翔はまだ来てなかったから少しだけ安心した。


だって今あったらどうしていいかわかんないから。




1時間目は数学だった。



集中したつもりだったのに授業の内容が
まったく頭に入ってこなかった。



だって1時間目がはじまっても翔が来てなかったから


あたしのせいだよね…?


2時間目も3時間目もずっとぼーっとして
何もできなかった。


やっぱり隣の席は空いたまま。

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