女王様はメイド様?!①【完】
4時間目は体育でバスケ
見学しようかな…
そう考えてたけど人数調節のため元気だったから
見学はできなかった。
でもバスケ好きだしいっか。
こう見えて昔バスケやってたからバスケは得意。
だから気合をいれてやったつもりだった。
でもやっぱり今日のあたしは試合中もぼーっとしてて
集中できなかった。
だからあたしに向かって
飛んできたボールに気づかなかった。
気づいたときには…
「由凛危ないっ!!」
遠くで唯の叫ぶ声がした。
「っう…痛ぁ…」
「大丈夫か?」
「翔…なんで?なんであたしここにいるの?」
目の前には翔が居た。
あたしは体育館で体育の授業を受けていて…
なのに保健室のベッドで寝ているあたし。
「ボールがあたってお前が
ぶっ倒れたから」
あ…そっかあたしぼーっとしてて
それで…
「大丈夫か?」
もう一度優しく聞いてきた。
なんか翔…優しい…
調子狂う…
「うん…大丈夫。」
「「…………」」
それからあたしたちの間には
長い沈黙が続いた。