女王様はメイド様?!①【完】
「いいなぁ~由凛
早見くんのとなりじゃんっ♪
あたしもそっちいきたいよぉ~」



唯のしゃべり方っていちいち語尾が伸びる
癖があるんだよね。


でも唯ならべつに気にならないんだけど。


「あたし、隣いや。
 唯の席と変わりたい」


唯の席はあたしと離れていて


あたしは窓側、


唯はドア側。


かっこいいひとに目がない唯は


うっとりと美少年をみていた。



「でもさ、早見くんって由凛をずっと
みてるんだよね~たぶん由凛のこと気になってると
おもうなぁ~一目惚れかもね~♪」


唯は相変わらずふわふわとしたしゃべり方で


そんなことを言っている


………


…………?


えっ?


由凛をずっとみてる?



なんかますますいやな予感がしてきた。


それに一目惚れはまず、ない。


あんなに女子がいるのに


よりによって


あたしを好きにはならないよ。唯。





なるならたぶん


唯みたいにふわふわしててかわいい子だろーな。


なんて頭の中で

美少年、早見翔が彼女と歩いている
空想を繰り広げていた。



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