女王様はメイド様?!①【完】

お互い昨日のこと思い出してしまったんだと思う。


それよりこの重い沈黙がいやだったから
とりあえず頭に浮かんできた質問をすることにした。


「…いつ学校に来たの?」


「さっき。ちょうどお前が倒れたとき」



「そっか…」



よかった…ちゃんと学校来て…




「「…………」」



あたしたちの会話はまた途切れ
再び重い沈黙が流れた。



「ごめんな」




今度は沈黙を破ったのは翔だった。



「…………」



なんて返せばいいかわからなかった。



「嫌がってたのに無理矢理…
昨日はごめん。わるかった」




翔は申し訳なさそうに謝ってきた。



「いいよ。気にしてないから
あたしこそなんかごめん」



なにが悪かったかいまいちよくわからなかったけど
唯や輝くんがあたしに原因があるみたいなこと
言ってたし…だから一応謝っておいた。



なのに






「だよな。もとはと言えばお前が悪いだろ
フツーに。目の前に王子がいるってのに」




「は?」


仲直りできたとおもえばあたしに文句を言い出した

それになに?

自分を王子とかいってるしっ


ありえない。

ありえない。



まぁ…たしかに顔だけは王子だよ?




でも性格は最悪っ



一言多いし!!


なんであたしが
結果的に悪いみたいな
言い方されなきゃいけないわけ?


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