女王様はメイド様?!①【完】

我ながら上出来。



料理は好きだし得意だから文句なしでしょ?


あつあつの出来立てオムライス。


半熟のたまごにケチャップのいい香り。



うん。文句なし。



「はい。できたよ」




「…………」




無言でオムライスとあたしを交互に見てくる翔。


自信アリアリだったからそんな驚いた顔を
向けられる意味がわからなかった。



オムライス完璧…だと思うけど…



「なに?」



「お前が作ったんだよな?」


「そうだけど…」



「まじか……」



「まじかってどう意味」



「やー…料理できたんだな」


「はぁ?もしかしてあたしを試したわけ?」



「えっまぁ。」



「信用してなかったんだ」



「まぁ」


なんで信用してないのに作らせたんだよ。


もしこれであたし下手だったらすっごい
ブザマじゃんあたし可哀そうじゃん…


良かった…
料理できて。



これ以上バカにされたら
あたしマジギレしそうだから。


うふふ。




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