女王様はメイド様?!①【完】
「あたし、傘借りてくる。」
そう言って職員室へ向かった。
放課後で先生たちは部活に出ていて
2、3人しかいなかった。
「あの…傘を借りたいんですけど…」
ぽっちゃり系の事務教員っぽい人に
声をかけた。
「あ、ちょっと待っててね」
そう言って倉庫から透明のビニール傘を持ってきてくれた。
「あの、もう一本ありますか?」
1本じゃ翔の分がないし…
「ごめんねぇ。これ1本しかないの。」
本当にごめんね?
といってあたしにビニール傘を渡した。