女王様はメイド様?!①【完】
はぁ~…


傘一本か…


どっちかが入れないじゃん。


「これ使って帰って。
あたしお母さんに迎えに来てもらうから」

傘が1本しかないから。



傘を翔に渡して
お母さんに迎えにきてもらおうとした。


「は?」


はって何?


「なにが”は?”なのよ」



あたし変なこと言った?
気を使って傘使っていいよって言っただけだし。


「別に一緒に入ればいいだろ」


あぁ~その手があったか。


いや、でも、


「この傘ちっさいから絶対濡れるよ」


「濡れたら乾かせばいい。」

いやいやいや


そーゆう問題なの?


そう言って翔は傘をさしてあたしを待っている


……


んもうっ!


入ればいいんでしょ…


あたしに拒否権はないらしく。


はやく来いと言わんばかりに
あたしをじっと見つめてきた。



< 246 / 388 >

この作品をシェア

pagetop