女王様はメイド様?!①【完】
多少願いを込めて翔を見つめる。


「さぁな?自分に聞いてみろよ」


いやいやいや、自分ではわからないから
あんたに聞いてんでしょうが。



「覚えてない。」


「そっ。俺たちあんなことやこんなことまで
ヤった仲なのに…覚えてないんだ…」


なんか切なそうな顔…



って!



あんなことやこんなことって…


やっぱりなんかあったの?


思い出せない!!!



「なんかオレ悲しいんだけど…」


さらに切ない顔になってしまった。


しかも半泣き?


なんか少年っぽくなってるよ?

なに可愛そうな少年演じてんの?


キャラおかしくないですか?


いやーーーッ!!!


なんで思い出せないの?


「由凛さ、すっごい大胆で…
オレの服、脱がしてきたんだよ?」



「えっ…」



なにそれ…


あたしなにやってんの?


そんな事したのに記憶に無いなんて…


あたし、もしかして二重人格?!


ジキルとハイドじゃないよ?



あたしはあたしであたしだよ?


あれっ?あってる?


あたしはあたしであたしがあたし?


あ~自分を見失いそうだ。


いや、もう十分見失ってる。



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