女王様はメイド様?!①【完】
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「翔くんここ教えて?」


「いいですよ。ここは…」


「ほら~そんなに怒らないの~」


「怒ってない」


今日は快晴。うっとおしいくらい
ギンギンに太陽が煌いてる。


それよりも目の前の光景はうっとおしい。



うっとおしい。


うっとおしい。



この言葉がお似合いだ。


「まさか由凛がねぇ~」


「なによ」



唯お得意のニヤニヤであたしはさらにイライラ倍増。


唯は悪くない。


そのニヤニヤが悪いんだ。



「まぁまぁ。素直になろ~?」


「無理」


絶対にね。


あたしが素直になったときは地球の終わり、
人類の終わり、すべてが終わるとき。


大げさだな(笑)


「進歩したねぇ~
自分の気持ちに気づくなんて~」


「………」


「でも、あれは妬いちゃうよね~
唯でもいやだもん」



「………」



そりゃ妬くよ。


グツグツ煮て、
ジュージュー焼くよ?


じゃなーいっ!


妬くよ…


あんなにべったりされたら。

あんなの見せ付けられたら。




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