女王様はメイド様?!①【完】
でもね…



なんか答えなきゃ…いけない雰囲気だよね?



普段結構出来がいいあたしに期待してか、



バーコードはキラキラと目を輝かせながら
私の手に注目している。



や…そんな目で見られても全然わかりませんからっ



あなたの期待には残念ながら答えられそうにないです。




諦めてチョークを手から離そうとした。



「え………」



「いいから……」




「うぅん…」




何故か一番前の席の男の子が私にしか聞こえないくらいの声で耳打ちしてくれた。


えぇっと…それを書けばいいってこと?




カツカツカツ…



少し手に汗をかきながらもスラスラと答えを黒板に
書いていく…




ふぅ…



終わった…



答えは思っていた以上に複雑で、


やっぱり高2の問題じゃないんだと気づいた。




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