女王様はメイド様？！①【完】

早見翔～～～～～～～


「なによ」

はやくかえりたかったのもあってあたしはいらいらした声で言った


「なんで帰ろうとしてんの
　一緒に帰るって言わなかった？」

なんであたしがあんたと帰んなきゃなんないわけ？


意味わかんない…


あぁ！！！


そういえば朝そんなこと言ってたよーな…


いや確かに言ってた！


そんでなんかあたしキスされたんだ！！！


テスト対策についてずっと考えていたせいで朝おきたことをすっかり忘れていた。



あたしって
こんなに物覚えわるかったっけ？



しかも自分のファーストキスを奪われたってのに


ははっ我ながらある意味すごいなぁ～



なんて心の中で笑ってみる（笑）


いやいやいや、ここ笑うとこじゃないって！！！！



目の前の人物を見て今の状況をもう一度思い出した。


あたしはこいつに毎日一緒に帰るといわれ


そしていま手首を握られ、


帰ろうとしていたのを阻まれた。


えーっと…


あたしはこいつと帰んなきゃいけない雰囲気？



ってことですか……はぁ


まぁー帰るだけならいっか。