女王様はメイド様?!①【完】
びゅぅ~
屋上のドアを開けると
7月の涼しいようでどこか冷たい風が
あたしをそっと包み込んだ。
梅雨があけて6月ほどのじめじめさはなく、
夏を迎えようと青く澄んだ空が広がっている。
あたしはこの場所が好き。
一人でいても空があたしを包んでくれる。
太陽があたしを照らしてくれる。
大丈夫だよって励ましてくれるから。
あたしは嫌なことや悩み事があると決まって屋上に行っていた。
この広い空をみてるとあたしの悩みなんて
ミジンコほどに小さくて悩んでるのがバカらしくなってまた元気になれるから…
ここにいると自分の気持ちに素直になれるから…
あの頃から屋上が好きだったな…
あぁ…思い出しちゃった…
思い出したんじゃない…
忘れたわけじゃない…
ずっとこの胸の中に今も…
小さな黒いしみのように残ってるんだ。
悲しい気持ちになるとあのこと考えちゃうんだ。
翔のせいでまたあの記憶が蘇ってきた。
あたしはほんとはこんなんじゃなかった…
クールでも
冷静でも
女王様でも
なかった。
いつから変わっちゃったんだろう…
そーだ…
あたしはあのときから変わってしまったんだ。
無意識にあふれる涙で
昔を思い出してしまった。
たしかあの時も…
屋上のドアを開けると
7月の涼しいようでどこか冷たい風が
あたしをそっと包み込んだ。
梅雨があけて6月ほどのじめじめさはなく、
夏を迎えようと青く澄んだ空が広がっている。
あたしはこの場所が好き。
一人でいても空があたしを包んでくれる。
太陽があたしを照らしてくれる。
大丈夫だよって励ましてくれるから。
あたしは嫌なことや悩み事があると決まって屋上に行っていた。
この広い空をみてるとあたしの悩みなんて
ミジンコほどに小さくて悩んでるのがバカらしくなってまた元気になれるから…
ここにいると自分の気持ちに素直になれるから…
あの頃から屋上が好きだったな…
あぁ…思い出しちゃった…
思い出したんじゃない…
忘れたわけじゃない…
ずっとこの胸の中に今も…
小さな黒いしみのように残ってるんだ。
悲しい気持ちになるとあのこと考えちゃうんだ。
翔のせいでまたあの記憶が蘇ってきた。
あたしはほんとはこんなんじゃなかった…
クールでも
冷静でも
女王様でも
なかった。
いつから変わっちゃったんだろう…
そーだ…
あたしはあのときから変わってしまったんだ。
無意識にあふれる涙で
昔を思い出してしまった。
たしかあの時も…