女王様はメイド様?!①【完】
「え?どうって?
そりゃあ、すごい可愛いとおもうよ!!!」




えっ?!ほんとに!!!!


やばいあたし嬉しすぎるっ


なんか自信出てきた!


おもいきってチョコ渡そうっ★


なんてすっかり浮かれてたあたしは次の言葉で

一瞬にして自信喪失することになった…



「でも……



あいつかなりオタクだよな?


普通にしてたらかわいいけど、

いっつもミファソちゃんかわいいー♪とか

そのミファソちゃんがね~とか

すっごいオレに語ってくんの。

なんかそうゆうとこまじで






キモいしっ!!!!!



だからあんまりはなしたくないんだよね。

顔は可愛いんだからだまっててくれればいいのに」




そのことばをきいてあたしは耳を疑った。



いまのって輝くん?が…いったんだよね?

あたし……キ、キモいのかな?




「輝いいすぎだろぉあっははははは
まぁたしかに岡本可愛いけど、そうゆーオタクっぽいとこはかなり引くよな」



「「確かに~あはっはははわっはははっは」」


みんな輝君の言ったことを肯定するように大声をあげて笑っている。




あたし…キモいのかな?








そうか、あたしはキモいんだ…


だからみんな笑ってるんだ。


あたしが…キモいから…





あたしはエプロンなんかどうでもよくなって

走った。


走って、走って走り続けた…


笑い声から逃げるように……


ガトーショコラなんてどうでもよくなった。


チョコ渡そうって想ってた自分が馬鹿みたいだ。







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