女王様はメイド様?!①【完】
あたしは唖然としていた。


だってかっこよすぎるから。


それでもやっぱり女子は騒ぎすぎだと思う。


キャーキャー騒ぎ立てる女子たちに呆れながらも


美少年を無意識にじっと見つめていた。


だから登校してきた唯にさえ
気づくことができなかった。


「おっはよぉ~なんかあそこ盛り上がってるね~」


……。





「おーい。由凛?」


唯があたしの顔の前で手をひらひらして


そこでやっと我に返った。


あたしなんでこんなにぼーっとしてるんだろ?


「ぁあ、ごめん。なんかちょっと考え事してて」


唯はそんなあたしを不思議そうにみて


変なの~って。


確かにあたしはなんか変かも…

「早く行こ。遅刻するし。」


これ以上唯に絡むのがめんどくさくなって


その場から離れようとした。




………



………?!!!!!!!

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