僕と私の物語
 
彼女だった。


・・・・・・・。
(自分!男だろ!!ウジウジするな!!)


…分かっている。分かっていても気は滅入る。トホホ


「あの〜…?どうかしました??」


ハッ!
(ダメだダメだ!落ち着け自分)

「あっいや、なんでもないッス。ドウゾドウゾ」
(…しまった気付かれたか?)


「……あっ最後の1本!!」


あ〜…何で気付くかなぁ(自業自得)自分やな奴 決定


最悪だ…


女性は少し戸惑っていた。

「あの…これどうぞ。どうしても欲しかった訳じゃないんで(笑)」


彼女は気を使って笑う
(そんな彼女にもキュンときたけど…)


「やっ 新商品だから気になっただけで、僕もどっちでも良かったんで。どうぞ。」
(頼む〜うんと言ってくれ〜自分を男にしてくれ〜!!)


「…でも」

(でも はいらん!)


「でも ここでいつもコーラ買ってます…よね? 私も家近いのでよくここ来るんです。これ…コーラの新商品だし…やっぱりあなたが買って下さい。」



少し恥ずかしそうに顔を赤らめて下を向いたまま 彼女はコーラを僕に差し出した


< 12 / 21 >

この作品をシェア

pagetop