魔法のことば
 翌日、食卓には今日もごちそうが並んでいた。

 まさおは首を傾げる。

『今日は何のお祝い?』

 お母さんは今日は一段と明るかった。

『お客様がいらっしゃるのよ』

『誰? ぼくの知ってる人?』

『よく知ってるわよ。その人に成長したまさおを会わせるのが楽しみなの』

 まさおには思い浮かばない。

 誰なんだろうと思っても内緒とお母さんは教えてくれない。
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