君へ。
No.12
―何年経っても
君と過ごした日々を
忘れられずにいる....
「凛」
「あ、杏」
「昨日はごめん」
「こっちこそ、ごめんなぁ」
「ええよ」
「あのさ、杏」
「ん?」
「陸にメール送ってみようと思うんやけど。」
陸と別れて3年。
今だに陸を忘れられず、
親友の杏にも
昨日 怒られてしまった。
「ええん、ちゃう?」
「ほんま?」
「凛がそれでええなら。」
「おん・・・」
「ならうちは応援するで。」
「・・・ありがと、杏。」
このメールで
白黒はっきりさせようと思う。
返事が来なかったら、
陸の事はもう忘れるつもりだ。
「杏、傍におって?」
「ん。傍におるで。」
「うちが泣かないように見張っててな?」
「はいはい。(笑)」
少しでも良いから
この気持ちが君に
届きますように。