君へ。
No.16
―今さら後悔したって
時間を戻すことは
絶対、出来ないのに。
エラーメールが届いてから
私は寂しさを埋めるかのように
毎日6時間以上
パソコンをやっていた。
「凛、いい加減やめぇよ。」
「杏・・・」
「そんなんパソコンしたって、何も起こらんで?」
「・・・大丈夫やから。」
ねぇ、陸。
あれから色々な人と付き合った。
だけど
やっぱり陸のこと、忘れられないんだよ。
「・・・陸のばか。」
君が居ない寂しさを
埋めようとする程、
涙が溢れて止まらない。