君へ。

No.2



―あの時の私は

君と話せる事が

何よりも幸せだった。














1年前の春

私はあるサイトを見つけた。

そこで出逢ったのは

大学生だった、君。













"陸ってええよね"


"なんやねん、それ"


"優しいし楽しいし"


"そう言ってくれるの凛ぐらいやわー"


"えー嘘やろ?"


"ほんまやって!"


"顔に出とるで"


"顔見えへんやん"


"超能力、や!"


"あほか、お前(笑)"















ただネット上での会話

顔も声も知らない。

性別や性格、年齢だって

もしかしたら違うかもしれない。



だけど私は

そんな君に

惹かれていった ....

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