君へ。
君へ。 -second-
No.21
―分かるんだ。
君の言葉だけで
胸が熱くなっている、って。
「・・・何、で・・・」
握っていた携帯が
ゆっくり手からすり抜けて
音を立てながら、
床へと落ちた。
2009/07/15
To:凛
Sub:無題
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久しぶり。
陸やけど、
元気にしとるか?
----END----
携帯を拾って
ディスプレイを見直す。
何度、見直しても
"陸"と言う名前が書かれている。
「・・・凛?どないしたんー」
「り、陸・・・」
「へ?」
「陸から、メール来た・・・。」
君からのメッセージは
前と変わらず、
温かくて優しかった...。