君へ。

No.26


―もう、

自分の気持ちに

嘘は付かない。
























「・・・もしもし?」

「もし、もし・・・」

「凛?」

「お、おん」





















声が

微かに震えて、

心拍数が

増していく。




























「緊張、しとる?」

「しまくり・・・やし」

「何やねん。それ(笑)」

「やって・・・」

「大丈夫。俺も緊張しとるから。」























陸の声は

低いけど、

少しだけ

幼さが混じっていた。





















「な、なぁ・・・」

「ん?」

「長電話しても大丈夫?」

「おん。俺は大丈夫やで。」






















今まで

言えなかった

陸への気持ちが、

今日は言える気がする。
























「陸に言わなあかん事があんねん」

「ん?」

「何も言わずに聞いとってくれる?」

「ええよ。」























一旦、

目を閉じて

陸に気付かれないように

深呼吸をした。





























「あんな、」

「おん。」


























"陸の事が、好き。"

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