君へ。

No.36


―今度は私が

命を掛けて

君の事を守り抜くから...































「おはよ。陸。」


「おはよ」


「良く眠れた?」


「おん」






















あれから一週間。


陸は目を覚まし


一般病棟に


移ることが出来た。
































「なぁ、凛」


「んー?」


「俺のこと、好き?」


「へ?」


「・・・や、何でも無い」






























そう言って


俯いた君を


横から優しく、


抱き締める。



























「大好きやで」


「・・・ほんま?」


「ほんま」


「ずっと隣におってくれる?」


「当たり前やん。一生、陸の隣に居る」


























君は微笑んで


私の小さな手を


強く、強く、


何も言わずに握った。

























「凛、」


「なんー?」


「俺も凛のこと、大好き。」

























お願いです。


この幸せをどうか


一分でも一秒でも延ばして下さい―・・・



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