君へ。
No.4
―嘘でも良い
ただ一言だけ、
「好き」って言って....
"陸のことが好き、なんよ"
心臓が今まで以上の早さで
ドクンッ、ドクンッ、と鳴る。
私は重い雰囲気に耐えられなくて
ログアウトしてパソコンを閉じた。
「何やってんねん、うち。」
ふと我に帰る。
どうしてだろう
どうしてバーチャルな世界で
私は本気で恋しているのか。
自分自身が、良く分からない。
「・・・アホや、」
この時は知らなかった。
叶わぬ恋が
君との愛に変わるとは....