君へ。
No.41
―何も、要らないと思った。
君が居てくれる
それだけで十分だと思った。
「おはよ。陸。」
「おはよ。」
「調子良いやろ?」
「おかげさまで(笑)」
あれから2日後。
陸は意識を取り戻して
また一般病棟で
過ごせるようになった。
「林檎、食べるー?」
「いらへんー」
「何で」
「凛のこと食べたいから(笑)」
「ちょ、おまッ、あほッ!///」
「照れてるー」
「照れてへんッ!!」
笑っている陸を
見ているだけで
私は
幸せになる。
「なぁ、凛ー」
「ん?」
「散歩したいねんけど。」
「どこまで?」
「凛と初めて会った公園まで。」
「最近 、行ってへんしなぁ」
「・・・あかん?」
「先生に許可貰ってみるな」
「ありがと。」
君の隣に居て、
君の笑顔を見られる。
それだけで私は幸せです。