君へ。
No.5
―聞きたかった
君からの言葉は
温かくて、優しかった。
"久しぶり、やな"
"そうやね"
"凛に言いたい事あるんやけど"
キーボードを打つ手が
一瞬、止まる。
君の言葉を聞きたかったのに
今はその言葉に怯えている。
"俺も、凛のこと好き。"
"・・・え?"
"話始めた頃から好きやってん"
"嘘、やろ・・・"
"嘘やないわ。アホ"
涙が、止まらない。
1番 求めてきた言葉を
君が言ってくれるなんて
思っていなかったから
嬉しくて嬉しくて
思わず嬉し泣きをしてしまった。
"なぁ、凛"
"なん?"
"ずっと一緒に居ような"
"・・・おん"
"別れるなんて言うんやないで?"
"陸も、ね?"
"どうしようかな-"
"何やねん!それ!!"
"嘘やって!(笑)"
この日、
君に出会えて良かったって
心からそう思った....