君へ。
No.6
―分かってる。
本当に結ばれることは
絶対に無いって....
「凛さ、」
「なん?」
「ネット内の彼氏とは上手くいってるん?」
「おん。上手くいってるで-」
「ふーん」
「でも・・・」
「でも?」
「陸への気持ち、抑え切れなくなっとる」
自分でも分かる。
陸への気持ちが
どんどん膨らんで、
抑え切れなくなっていること。
「杏ッ・・・もう、駄目やッ・・・」
「凛・・・」
「どうすれば、ええん・・・かなッ・・・」
涙が頬を伝って
自分の手の甲に零れた。
そんな私を杏は
後ろから強く抱き締めてくれる。
「その気持ち、大切にしぃ。」
「・・・えッ?」
「凛の気持ち、その人きっと分かってくれるから。」
「ほん、まッ・・・?」
「おん。ほんまに。」
「・・・ありが、とッ・・・杏ッ・・・」
「うちはいつでも凛の傍におるから。」
「おん・・・」
抑えられない気持ちを
君は、
受け止めてくれますか....?