遥か
先生との用事が済んだ私は自分の教室へと向かった
私
どうしちゃったんだろう
胸が苦しいよ
どきどきする
その時だった
私の肩を誰かが後ろからたたいた
「えっ。」
私は後ろを振り返った
「あ、あのさ。」
「・・・・・・。」
私はびっくりして声がでなかった
そこには金髪の男子が立っていた
照れくさそうに私の目をみる
「俺、隣のクラスの梅林翼っつーんだけど・・・あの・・・・その・・・。」
その人は頭を自分の手でくしゃくしゃにした
きっとなんて言えばいいのかわからないんだ
「私、吉井マリ。よろしくね。」
私は小さくほほ笑んだ
「あ・・・・・そっか。おう、よろしく・・・あんさ、メアド・・・・教えてくんね?」