誘拐犯瞬くんの日記
コンビニの中は冷房が効いてて涼しい。
ふっとウミちゃんを見ると、なんだか怯えてるようだ。
「あっ、ごめんね」
ぱっと手を離す。
いきなり連れてかれるなんて怖いよね。
頭を横に振るウミちゃんを見て少しほっとする。
「ね、なんか買ってあげる。何欲しい?」
「ううん、いいよ」
汗を拭いながら言うウミちゃん。
「遠慮しなくていいよ、名前つけてくれたお礼だよ」
「本当?」
目をきらきらさせて言うウミちゃんは本当に可愛い。
アイスでもジュースでもいくらでも買ってあげる、そう言うと
そんないらないよーって笑いながらアイスを選ぶウミちゃん。
何だか心が温まった。