愛読書
「知らない。誰それ。」
実際見なかったのだが、少しの嫉妬心でぶっきらぼうに答えた。亘はそっか…といって落胆していた。
詩織は思った。最近様子がおかしいのはもしかしてその少女のせいなのかもしれない。もし彼女だったりしたら悲しいけれど、はっきりしないのはもっと辛い。それにもし悪い女だったらという懸念もある。考えても答えは出そうにないので、行動に移そうと思った。亘の周囲のことを調べようと。

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