【短編】大好き!


「正太郎、熱でもあるの?」



「はぁ?」



秋の風が冷たく
身にしみてくる…。



そんな中、正太郎と並んで歩く
学校の帰り道。



あたしの隣に居るのは正太郎。



かっこよくて(あたし的には)


頭がよくて(あたしと比べて)


運動神経がよくて(これは事実)


あたしの彼氏♪



「熱でもあるのって…。
聞いてるのーっ!!」



背伸びをし正太郎の
耳に向かって叫ぶ。



「っせぇな!! クソ!」


「普通、彼女にクソなんて
言わないから!!」



「んじゃ、彼氏の耳に
馬鹿でかい声出す彼女なんか
いんのかよっ!!」



…可愛くないのがたまに傷




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