【短編】大好き!
*
「正太郎、熱でもあるの?」
「はぁ?」
秋の風が冷たく
身にしみてくる…。
そんな中、正太郎と並んで歩く
学校の帰り道。
あたしの隣に居るのは正太郎。
かっこよくて(あたし的には)
頭がよくて(あたしと比べて)
運動神経がよくて(これは事実)
あたしの彼氏♪
「熱でもあるのって…。
聞いてるのーっ!!」
背伸びをし正太郎の
耳に向かって叫ぶ。
「っせぇな!! クソ!」
「普通、彼女にクソなんて
言わないから!!」
「んじゃ、彼氏の耳に
馬鹿でかい声出す彼女なんか
いんのかよっ!!」
…可愛くないのがたまに傷
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