【完】キスミーアゲイン
「硲綾芽さん、ですね?」
「…、どちら様ですか?というか何で家に入れたんですか?」
「私達についてきてください。騒げば、貴女の命の保証はありませんよ」
噛み合わない会話に、スッと向けられた黒い銃口。
…なんとなくわかってはいたけれど、この人達もやくざ、か。
銃口を向けられるのは2度目だな、なんて冷静に考えている自分がいた。
なんで私は、こんな目にあわなきゃいけないんだろう?