【完】キスミーアゲイン


「…家事が片付いてないっていうのに…」


ぼそり、と私が言った言葉を聞いて、男は銃を懐にしまい、私の手首を掴んで歩きはじめた。

もう一人は私の後ろについて、私はこの2人に挟まれた状態だった。


…どこに連れていかれるか、なんてわからない。

もしかしたら、ユキさんのときとは違って、今度は本当に殺されてしまうのかもしれない。


怖い。


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