【完】キスミーアゲイン
「…俺と巧は、従兄弟なんだよね」
「…従兄弟?」
「だから昴とはガキの頃からの知り合いなわけ。あと、要兄もね」
昴くんと巧くんがそう説明してくれて、なんとなく理解した。
…この2人はきっと、やくざになるべくしてなったんだろうな、と。
やくざの家に生まれて、やくざになるために生きてきたんだろうな、なんて。
普通すぎる家庭で育った私には到底わからない世界だ。
「アヤ、コーヒー」