【完】キスミーアゲイン


「…悔しかったら、上にいけ、ユキ」


桑田さんがいつだったか俺にそう言った。

希望を失いかけた俺の、唯一の救いだった言葉。俺に目標をくれた桑田さんの言葉。


その目標を達成するまで、俺は後ろを振り返らないと決めたんだ。




あの日のことを、カオリを、全てを、封印した。


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