【完】キスミーアゲイン
「な、何歳なんですか貴方は!」
「何歳だと思う?」
ニヤニヤしながら言われて、少し考える。
…30は、いってないだろうし…。
「…26?」
「へぇ、お前見る目あるね。ビンゴ」
カチっとライターで煙草に火をつけて煙草を吸いながら、彼はそう言った。
…その顔は反則、だよ本当に……。
顔だけはかっこよすぎなんだもんなぁ…。
どさ、っと煙草を手にしたまま、彼はソファに腰掛け、私にも座るように合図をしたので、少し離れたところに腰掛けた。