【完】キスミーアゲイン
唇を離し、満足そうに私を見下ろすユキさんを見つめた。
最初に出会ったときから、ちっとも変わっていない、オレ様な顔。
時々見せる、優しい顔。
…それが今、私のものになった、ということなんだろうか。
ユキさんに『オシオキ』と称されて何度キスされても、私は実感がわかなかった。
ユキさんが、私を好き、だなんて。
「……、ほんとに、私のこと…好きなんですか?」
「好きだし、愛してるけど。口で言っても満足出来ないの?」
「…私、ここに居ていいんですか…?」