【完】キスミーアゲイン
ユキさんの目をしっかりと見て、そう言って笑うと、
ユキさんも笑顔に…いつもの意地悪な笑みとは違う、優しい笑みを浮かべた。
「…ありがとな。」
そう言うといつもの意地悪な顔に戻ったユキさんは、ご飯を食べるのを再開し、あっという間におかずが盛られていた皿は空になった。
…おかしい。
たしか、3人前は作ったはずなのに。
私、たくさん食べてないのに。
ユキさんの、この細い体のどこに、そんな量が入ったんだろう。