【完】キスミーアゲイン
「…だーかーら、困るって言ってんのに…」
すっとユキさんの手が伸びてきて、私の頭の上で一瞬止まって、すぐにわしゃわしゃと私の頭を撫でた。勢いがよくて、すぐに私の髪の毛はぐちゃぐちゃにされてしまった。
私の頭をぐちゃぐちゃに仕上げたユキさんは、いつものオレ様な表情を浮かべていた。
「わっ、ちょ、ユキさんっ!」
「ご主人様の言うことは聞きなさい。」
「なっ、…今何か言いましたっけ?」
「…アヤのその顔が困るって言った」