【完】キスミーアゲイン
その言葉にはっとした。
乾いた音。
立って話していた彼らの足元に転がっていた大きな黒い物体。
そして、…先程私にむけられていた、拳銃。
背筋がぞっとした。
「とりあえず、俺と来てくれる?…って言っても拒否権はないけどね」
「え、…」
上から見下ろされてそう言われて、身の危険を感じた。
…さっき、『組』って言ってた。
拳銃を持ってた人よりも、偉い人。
…この人達、もしかして…?