【完】キスミーアゲイン
「あの、巧くん、私が「綾芽ちゃん気にしないで。筋肉バカに任せれば大丈夫だから」
「…おい昴、お前が答えるな」
巧くんに荷物を持つと言おうとしたら、再び昴くんに言葉を遮られた。
…まぁ、もうマンションは見えてるからお言葉に甘えて任せようかな…。
やっぱり私よりはずっと力あるし。
相変わらず巧くんは昴くんにつっかかっていって、昴くんはそれをにこにこしながら流していた。
そんな2人にはさまれた状態で、私はくすくすと笑っていた。
…家政婦生活も、なんだかんだで楽しい。
私はこうして、笑えている。