あ。俺、重症だ。
すぐさまカーテンの中に顔を引っ込めて猫耳をはずし、また顔を出した。
「あ、猫じゃなくなった。せっかく可愛いかったのに。」
「か、可愛いくなんて、ないですよ!そ、そんなことより、なんでここに居るんですか?」
「んー?暇だから邪魔しに来ただけー」
邪魔しにって…
「はい、ホントに邪魔だから帰って帰って。」
「ひどいなー。ミッチーもなんか言ってやってよ!」
いや、今は着替えたいんでちょっと帰ってもらいたいなーなんて…
「…あっ!日向発見!!」
廊下から日向先輩のクラスの人と思われる人の声が聞こえたかと思ったら、その人たちが教室に入ってきた。