あ。俺、重症だ。

その後も看板を持ったまま校舎内を彷徨いた俺たち。

バックレようとしても、隣の吸血鬼のせいで逃げることができなかった。


そして、ある程度ふらついた後、先ほどの先輩との約束を果たすために先輩のクラスに来た。



「何この行列…」

「すっげぇな。並びたくねぇ…」


流石というかなんというか…日向先輩のクラスの前には大行列。



そこから行列の一員となり30分。

やっと行列の先頭に来ました。


本格的なメイドさんに促されて、教室に入る。


…教室じゃないなこれ。

中は派手に飾り付けされていて、教室の原型をとどめていない。



「…おかえりなさいませ。……何様?」



目の前には、とっても不機嫌なお顔の執事様。



「…お前な、何様って聞いちゃダメじゃん。」


「だって…お猫様?」



あ、俺のせいか。




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