あ。俺、重症だ。
勉強してるときの日向先輩ね、めっちゃカッコいいよ。
数学を解くときなど、集中してるときは周りが見えなくなるらしい。
普段、明るくみんなを盛り上げる姿からは想像つかないほど、知的でクールな瞳。
かっこ良すぎる、日向先輩の新しい一面。
また、更に好きになってしまいそうです。
「お前さ、日向のこと見すぎ。」
「えっ?」
聖夜に急に話しかけられた。
日向先輩は自販機に行ってていない。
「な、なんのことでしょうか?」
「あいつに告んないの?」
「…え、あ、いや、…」
「あいつ、この学校から居なくなっちゃうよ?」
「…それは、わかってる。」
あと2ヶ月もしないうちに卒業式だ。
「ならいいんだけど。」
あと、2ヶ月か………
俺、大丈夫かな……