あ。俺、重症だ。

スクッと立ち上がった。
立ったり座ったり、忙しないなぁ。



「…よ、よろしく、お願い、します…」


……マジで?

ヤバい。今、俺の人生で最大のミラクル起きてるかも。



「…あ、でもあたし、全然可愛くないし、おしとやかじゃないし、気が利かないし、短気だし、乱暴だし、意味わかんないけど、それでもいいの?!」


「そんな、大歓迎ですよ。てか、俺的には、一緒に居てくれればそれで充分です。」


「…………なんつー恥ずかしい事を…でも、あ、ありがとう…」




いつも堂々として、かっこいい日向先輩が、今は真っ赤になって縮こまって、俺を見上げている。




「…日向先輩…すっげー可愛いです。」




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