あ。俺、重症だ。

「う、ぅ、うるせーよ!バカ翔!こっち見んな!!」


また手で顔を隠す日向先輩。
可愛いなぁ。

そーゆう事やられると、いじめたくなる。


「え、嫌ですよ。やっと、俺のになってくれたのに、見ないなんて勿体ないです。」



手を掴んで、顔が見えるようにどけてやる。



「……っ!!マジ、はずいからそーゆーこと言うな」



真っ赤な顔して キッっと俺を睨む日向先輩。

全然怖くないです。

むしろ、可愛くて困ります。




「……そんな顔して…キスして良いですか?」


「……へ?だ、ダメです!!」


「…ダメじゃないです。」




日向先輩の顎を傾け、顔を近づけると、日向先輩が ギュッと目をつぶった。




――バタンッ!!



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