あ。俺、重症だ。
聖夜のクラスに行くと、丁度衣装あわせをしてたらしい。
吸血鬼な弟がいたよ。
誰得だよこれ。
翔はいないみたい。
…と思ったら、立て籠ってる、と吸血鬼。
…何があったんだい。
「ミッチー?どーした?お腹痛いの?出ておいでー」
何もしないから出ておいでー。
怖くないぞー
「ミッチー?」
すると、カーテンから顔だけヒョコっと出てきた。
「…日向先輩、こんちは。」
「あーー!ミッチー猫耳!かわいいなぁ!」
いや、ホントに!
言うと、すぐさまカーテンの中に顔を引っ込めてしまった翔。
また出てきたときは、猫耳がなくなっていた。
「あ、猫じゃなくなった。可愛いかったのに。」
つまんないの。